ファッションビジネスの概況

2016/05/12名古屋

ファッションビジネスの概況

今回は、販路別構成比、職種別構成比から見た「ファッションビジネスの概況」について、お話したいと思います。
    
●国内アパレル製品 品目別構成比
2014年の国内アパレル総小売市場規模は9兆3,784億円(前年比100.9%)、紳士服、婦人服、ベビー・子ども服のいずれも比較的堅調に推移。品目別では、婦人服・洋品市場が5兆9,086億円(前年比101.4%)、紳士服・洋品市場が2兆5,476億円(同100.0%)、ベビー・子供服・洋品市場が9,223億円(同100.7%)となりました。  



●10年間の衣料消費市場販路別シェア

10年前の時点と比較すると総売上額はほぼ横ばい。百貨店は全体の3割、量販点は2割のシェアをそれぞれ占めていたのですが、この10年でその規模は縮小し、14年では百貨店が23%、量販店が10%までに縮小しています。

百貨店の衣料品販売が減少した理由は、百貨店という業種の抱える構造問題もあるのですが、何より大きいのは、消費者の購買パターンの変化です。都心では駅ビル、ファッションビル、郊外や地方都市ではSCが数を増やし、そうした商業施設でファッションを買う消費者が圧倒的に多くなったためです。

量販店も同様に専門店にシェアを奪われたと言えます。もともと食品など日用品と合わせて購入する実用衣料が販売の主力だったのですが、そうした分野ではユニクロやファストファッションなど、衣料品を大量に仕入れ販売する大手の専門店が増え、消費者がそちらに取られてしまったわけです。
結果として専門店はこの10年で売り上げ規模が26%増え、市場全体の半分を占めるまでになりました。

低価格品だけでなく、中~高級分のファッションも含め成長が続くネット販売を除けば、今や専門店が衣料品の販売の中心的な存在となっています。