スポーツ用品業界が熱い

2017/08/22大阪

スポーツ用品業界が熱い

2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催決定を受け、スポーツ用品国内市場は今後も安定して推移する見通しです。スポーツ用品業界は過去5年の市場規模の伸び率が約4%程度上昇しており、堅調に伸びている業界と言えます。直近の業界の動向は明るい話題が多いですが、長期的な視点で見ると、日本の若年層の低収入化や少子化を起因として、ゴルフなどのコストの掛かるスポーツや団体競技を行う人口が減少してきています。
そのため、今後の内需縮小傾向を睨んで海外の販路を拡販していこうと、国内のスポーツ用品業界は各社がしのぎを削っています。実際にアシックスやミズノなどのトップメーカーは積極的に海外展開を行ってきており、欧米やアジアに店舗展開することで、海外における売上比率を伸ばしています。
また最近の傾向では大手各社が有名アパレルとコラボし、スタイリッシュでカジュアルなウェアやグッズの製造・販売にも力を入れています。

市場規模:9,218億円
労働者数:8,685人
平均年齢:40.6歳
平均勤続年数:15年


スポーツ用品業界への転職をお考えの方においては、業界研究と動向をしっかり把握されておかれることをお勧めします。業界研究を怠ると、入社後にイメージのギャップが埋められず、苦労する方が多いようです。この業界で働く方たちは、スポーツ用品ということもあって若い人が多いイメージがありますが、実際の数字を見ても若い人が多く働いていることが分かります。気になる平均年収は585万円です。
スポーツ用品は粗利率がそれほど高い業界ではないので、特別高いお給料をもらえるわけではありません。ただ、日本人の平均年収は510万円ほどなので、平均よりは少し多めに給料がもらえる業界と言えます。

<2020年オリンピック需要と課題>
オリンピックという一大イベントが2020年に東京で開催されることで、その波及効果としてスポーツ用品業界は盛り上がりを見せています。
さらに、スポーツ用品業界は時代のニーズともいえるファッション性を高めることに大きくシフトし、若者を中心にスポーツ用品アイテムを普段着のファッションに取り入れる傾向が年々増加しています。ファッション面だけでなく、スポーツ用品はITとの親和性が高いため、業界全体でITとの掛け合わせを行うことによって、新しいサービスを次々と生み出しています。このような従来の価値観や枠組みから一歩抜け出し、新しい分野へと進出を推進しているスポーツ用品業界は、マイナス要因よりもプラス要因の方が多く、今後の伸びしろのある業界と言えます。しかしまだまだ日本のメーカーはブランディング力が弱い為、海外でどのようなPRをして、良さを打ち出していくかが課題として掲げられています。商品の質としては日本ブランドだけあって非常に良いものを作っているのですが、デザインやサービスがローカライズできていません。また、マーケティング力が弱いため、顧客に適切なアプローチができていないメーカーが多くあります。市場を海外に求め、いかに世界の有名ブランドと勝負していくかが今後の課題となっています。

<グローバルに活躍できる人材や挑戦心が求められる>
スポーツメーカーやスポーツショップの中には、海外進出を積極的に行う会社も増えてきています。そのため、スポーツメーカーへ就職するには、グローバルに活躍できるスキルや挑戦心も求められるます。スポーツメーカーは日々新しい商品開発や、販売先の開拓などに努めています。新たな商品のデザイン、機能性の改善に励める人物が求められるます。海外進出を積極的に進める企業も多いため、語学が必須となるメーカーも増えております。TOEICについては学んでおく必要はあると言えるでしょう。

<マーケティングの重要性>
この業界の仕事内容は、メーカー側の場合、用品の製造をしたり新商品の企画やデザインをしたり、完成した製品をスポーツ用品専門店に卸したりする仕事が主になります。
その他にも、メーカーはCMを出したり競技場で看板を掲げたりして、スポンサー活動をしています。スポンサーになることでブランドの認知度を高めたり、新商品のPRをするので、マーケティングも非常に重要な仕事になってきます。

<総合職は営業・企画・広報などに関われる>
採用区分はスポーツメーカーによって異なりますが、総合職に採用されると営業、企画、広報、販促などに携わることができます。営業はスポーツ店、法人、施設など、BtoBが主になるでしょう。広報や宣伝は広告作成、CMのプラン、ニュースリリースなど、社内外をつなげる役割があるといえます。

スポーツメーカーの開発職には専門知識はもちろん、挑戦する姿勢やコミュニケーション能力も求められます。新技術や商品の開発をしていくには、追求していく挑戦心が必要です。市場分析、トレンドによって新しい情報を常に収集することも重要です。ミーティングや展示会への参加も非常に多いです。タフな精神力も求められます。あらゆる部署の人材(開発、デザイナー、パタンナー、MD、営業等)ともアイディアを練り、商品化につなげていくためには、非常に高いコミュニケーション力や連携が必要となります。